連結会計とは、子会社を持つ場合や、グループ会社を持つ場合にまとめて決算を行う方法です。連結会計を行うことで、不正の防止やグループ会社全体の経営状況を把握でき、今後の総合的な経営判断を下す基準にすることができます。

しかし、連結会計には各会社のデータを収集し、選別など作業工程が多い作業を行う必要があります。そんな負担の大きい連結会計を少しでもスムーズに行うことができるのが、「連結会計システム」です。

今回は、連結会計システムは必要なのか、また選ぶ際のポイントなどを紹介します。

連結会計システムは必要なのか

連結会計システムは必要なのかについてですが、あった方がスムーズに行えるのは明白です。

まず、連結会計には、様々な煩雑な作業が伴います。また、新規に子会社となる場合など、ケースによって対応が異なる場合もあります。そのため、連携会計をExcelで管理するには限界があります。複雑な作業一つひとつを誰にでもわかりやすく標準化し、使えるようにするのは難しいでしょう。

そういった煩雑な作業が多く、標準化も難しいため、人為ミスも起こりやすいのです。確認作業を行うだけでも一苦労でしょう。また、作業量が多いため、その分人数を多く割く必要もあります。その分、人件費がかかるのです。

連携会計システムは、そういった煩雑な作業をより効率的に行うことができます。そのため、連結会計に割く人員を減らすことができるだけでなく、確認に充てる時間を増やす事ができます。ミスも減り、効率化もできる素晴らしいシステムなのです。

連携会計システムの選び方

連結会計システムを選ぶ際、以下のポイントを意識しましょう。

・機能

企業によって、子会社の数や事業内容が異なります。そのため、企業ごとに必要な機能も異なってきます。多くの場合、連結会計システムには、連結財務諸表の作成や連結予算作成、子会社情報収集、外貨対応などの機能が搭載されています。

・導入方法

連結会計システムには、「オンプレミス型」と「クラウド型」の2つの導入方法があります。オンプレミス型は、自社サーバーでシステムを運用する方法です。自社サーバー内で管理するため、セキュリティ性が高いのが特徴です。クラウド型は、インターネット上に設置されたシステムを利用して運用する方法です。初期コストが安く、取り入れやすいのが特徴です。

・サポート体制

連結会計システムは頻繫に改正されるため、その時々の改正された内容に合ったシステムで会計を行う必要があります。改正を行った際に、サポートを受けられるかどうかを確かめておきましょう。

自社に合ったシステムを選ぶことが大切

連結会計システムは複数あるため、よく比較して自社に合ったシステムを選びましょう。例えば、ある企業で販売している連結会計システムは、直感的に操作が分かりやすく、柔軟性の高いシステムです。システムの拡張機能も搭載されています。さらに、初めて導入する場合でも、導入・保守時に連結会計に詳しいコンサルから密なサポートを受けられます。 連結会計はシステムを導入することで、より効率的にこなすことが可能です。ぜひ、負担を感じている企業の方は、連結会計システム導入を検討してください。